■ しょうゆの黒とソースの黒と ■
主人公・千秋の前に、チェッカーと名乗る謎の男が現れる。千秋を幸せにするため派遣されたチェッカーだという男により、世界は混沌に包まれる。これが本当に千秋が望んだことなのか、彼女自身が疑問に感じていると、突然目の前に「千秋ちゃんをいじめないで!」と少女が現れる。
ファンタジーもの。主人公が「下」から降ってきた人々と交流する、逆天国みたいな話。
学校内の演劇部に所属するセナ。 次の舞台の練習中に、舞台の演目――双子の姉妹が同じ男に恋し、妹が姉の恋成就のために首吊り自殺をする――に見立てた首吊りが行われてしまう。 自殺をしたのは演劇部大道具係の女の子であった。 セナを含む演劇部の全員が、彼女が自殺するはずはないと確信し、演劇部内の犯行……殺人事件であると全員が思っているうえで行われていく疑心暗鬼の犯人捜し話。
無言でマンションの階段を昇る男と女。女は呼び出された新人であり、つまるところデリヘル初日というものだ。
支配人はなれていた。この斎川という男は、ひいきの常連で新人ばかりを指名する。いわば初喰い男なのであった。
時刻は夕方を過ぎ、チリチリと廊下の蛍光灯が黄色の影を落とす。
男は四階までくると方向を右に変え、女もそれに続いた。
一番はしの401と書かれた扉の前に立ち、男は黒のジーンズから鍵を取り出す。ガチリと外側に開いた扉の向こうから、ムッとした空気が流れ出す。
女はおずおずと靴を脱ぎ、男のぶんまで揃えた。
左手の時計を見、
「では今から二時間のコースでよろしでしょうか?」
ふるえた声で開始を宣言する。
金魚(縁日)猫(捨て猫)蝶々(モンシロチョウ)
否定したから死んだ→否定しない生物
ホームズはシャモ。ワトソンは巨乳女性。
一度も歩いた事がない鳥で、頭がとても良い。性格はちょっと厳しい。シャモだから。
羽ばたいたりするが女性が胸でキャッチするので歩いた事にはならない。
シャモロックが風呂に入ると良い出汁がとれて、女性がそれでスープを作る。
女性は食い意地がはっていて、シャモロックを食べたいばかりに助手となった。シャモさんは、実は一回記憶を忘れてて、その時の助手は死んでいる。今回の助手は二人目。
探偵事務所などなく、女性の家に迷いこんだのが始まり。
ホラー系。ある日主人公が祖母の家の押し入れから見つけた漆塗りの小さな箱。中身は四季が書かれている花札的なものだった。
やめろと警告する霊感が強い知人。しかし主人公はそいつの警告を聞かず、飲み会でゲームをはじめる。
シキフダの正体はクトゥルフ系RPGっぽいやつで、ゲームの最中に発狂してどんどん皆が死んでいく。
最後に残ったプレイヤーは、警告した知人に連絡をとってから死亡。知人は警察に連絡する前に札を回収し、漆塗りの箱に収める。
和紙で封印し、そこに筆で一筆したためる。
死期札、と。
もちろんあれのパロディタイトル。中身は違う。
博士の家の前に、ある日男が倒れていた。博士は無視して家に入る…直前に、うっかり(実はわざと)買い物袋からパンを落とす。男がパンをガツガツ食べる所を二階からながめ、博士は仕事に戻った。
翌週も男は家の前に倒れていた。今度は博士は、うっかり(わざと)石鹸を落とす。男が食べたところで良心の呵責に堪えられず、博士は男を家に入れる。男は灰戸と名乗った。
噂はしょせん噂話。そう思っていた。
18時に、小学校の校庭に、ぐるぐる描いたまるを、くるくる回るとタイムスリップするんだって。
けれど仕事に失敗した日。17時あがりでそのまま飲み屋へ直行。まだ日もおちないうちにパッパラパーになってしまう。そして通りかかった小学校。やることはひとつしかなかった――。
次に気がついたとき、見覚えのある風景に最初は夢かと思う。
だが、夢ではなかった。着いたのは自分が18才のころのトラウマ事件前夜だった。あの、トボトボ歩いている女の子は……自分だ…。
色川さんは渋いおじさま。枯れ草いろのスーツがよく似合う。毎日ちがうネクタイピンを選ぶのが、趣味といった趣味もない色川さんの唯一の趣味。
色川さんは休日になると、まだ見ぬタイピンを求めて紳士服や小物の店をめぐる。休憩にはもちろん、渋い感じの喫茶店を利用し、ブラックコーヒーを頼む。
色川さんがよく行く、男の小物を取り扱う「死海書斎」という店がある。男の書斎にふさわしい、渋い万年筆や石膏の置物、革張りソファーやカフスなどか置かれている。
そこに新しく入った店員・塩塚くんは、場違いも場違いなチャラ男であった。金髪にピアス。腰スレスレまで下げられたズボン。
しかし知識は半端なく深い。塩塚くんが選んできたネクタイピンは、色川さんによく似合った。
ぎこちない交流がはじまる。
私の母は欲情すると、口笛で知らない曲を吹く。それに気づいたのは、中学三年の夏だった。
目撃してしまったのだ。
あぁ、なんてこと、私の父母は父母であると同時に、愛し合う男と女だった。
私はあるとき父に、母が口笛で吹く曲の名前を、素直さを装い尋ねたことがある。二人の思い出の曲らしい、曲名は教えてくれなかったけれど。
というより、それからというもの私は、母が口笛を吹くたびに、夜しっかり寝なくちゃと妙な義務感を持つようになってしまった。
家事スキルなどを資格として取得できる近未来。「片付け検定2級」とか「煮物マイスター」とか。そんな中、婚活パーティーの事前プロフィール(資格取得)欄に「ししゃもマスター」と書いている女性がいた。男性陣との最初の3分トークでも、ししゃもの話しかしない。そんな女性の婚活ばなし。
英語のCがどうしても発音できない少女は、先生の提案で謎の薬屋さん「オホメロディ」に足をふみ入れる。