この国では、王様以外の殆どの人は、髪の毛を長く長〜く伸ばしている。それは、単に髪を切るお金がないのではない。この国の法律上、そう決まっているのだ。 髪を切ってもよいのは、一部の上流階級貴族か、王族、もしくは王の承認を受けた者のみとなっている。 どういう由来なのかは全然分からないが、とにかく、昔からのしきたりなのだ。 誰も不思議に思う人は居ない。 そんな国の山の向こうに、今日も、ゆっくりと朝日が空に昇った。 その時である。 「ねーお父さぁん、連れてってよぉ!」 この国で唯一の床屋、バーバオオヤマで、泣き声にも近い、女の子の声が響いた。 彼女の名は、アイリス・オオヤマ。 この町で唯一、髪の短い女の子である。 床屋の主であるブエノス・オオヤマは、娘の哀願と涙(ウソ泣き)を無視して、自慢の散髪道具をカバンに詰めこんだ。 今日は、王宮で行われる「秋の定期散髪」の日である。 王様はもとより、王宮に集まってくる貴族たちの髪の毛を、美しく切りそろえてやらなければならない。 …しかも、一日中。 気合を入れなければならない時に、一人娘のワガママに付き合ってはいられない。 「お父さんってばぁ!!」 女の子は声を張り上げる。が、ブエノスは聞く耳もたずだ。 「ワシがお偉い様方の髪を切っている間に、お前が迷子にでもなったらどうする」 「あたし、もう十五歳だよ、迷うわけないじゃん」 「そうでなくとも、お前はやたらと騒がしいんだから…貴族たちの癪にさわったらどうするつもりだい」 「静かにしてるもん」 「いいや、ダメだ」 「お願いッ!! だって、あたしまだ王様の顔を見たコトないんだもーん」 アイリスは悔しそうに回想した。そう、あれはこの前の朝市のコトだった。 「ばーかばーか。アイリスのばーか」 彼女の幼馴染である八百屋の息子、ニトリ・シャディが言った一言である。 「お前、王様見たことねーの? ばっかじゃねー? おれは見たコトあるもんねー。ばーかばーか」 明らかに挑発とも思えるニトリの言葉に、アイリスは思わず乗ってしまった。 「なにさ、ばかニトリ! あたしなんか、今度お父さんと一緒に王宮まで行くんだもんねー」 そう、思わず乗ってしまったのだ。 ニトリは、ニヤリとして言った。 「それ、本当なの?」 「ほ…、本当だもん!」 「じゃ、何か証拠持ち帰ってきてよ」 「………!!!」 しまった! そうアイリスは思ったが、ココでひいてはニトリに一生「嘘つき」呼ばわりされるに決まっている。 「いいよ! 何がいいの」 アイリスは
男らしい見た目で正義感が強く男らしい女と、女らしい見た目でなよなよしている女らしい男のラブコメディー。
息子が産まれた時に母親が死んだので、今まで父親と息子の二人だけで暮らしてきた。だから父は、どんな時でも息子と対等な立場でいようと決心し、今までそのように生活してきた。のが、アダになった話。
登場人物 オヤジ(42)嫁が死んでから今まで息子と二人暮らし。 再婚嫁(28)オヤジの竹を割ったような性格に惚れた。巨乳。 息子(18)主人公。しっかりしてる。今回の判断は、もしかしたら遅めの反抗期かもしれない。 息子嫁(16)崩壊家庭で鬱屈した感じに育った。
入れたい話 @再婚嫁との初顔合わせで、あまりの巨乳ぶりに「そのパイは詰め物ですか?」と質問してしまう。 @風呂の順番とか家事の順番とかをアミダで決める男共に再婚嫁と息子嫁が困惑しまくる。 @息子嫁の事情を知ったオヤジに「お前は!同情で結婚したのか!!」としこたま殴られる
「久々のデートで、もう、おのぼりになっちゃうわ、私!」
実はもう助からない病気の彼女。リア充爆発しろ!が口ぐせ
「やせた?」
「まぁね、ダイエットよ」
「ここって?」
「銀座」
「なんで?」
「あしたで四ヶ月目じゃん、あたしたち」
「だってさ、今日、」
「コミケはいいのよ、委託で出したから」
余命一週間という彼女。フツーのカップルらしい事、一度やってみたかった。