■ ナタニエル男爵夫人の恋 ■
ピアニストである弟、小入羽ショパンが行方不明になった。兄である小入羽怜(コニュウバ・レイ)は、北海道のとある邸宅に弟が囚われていると突き止めた。しかしそこは、中世ヨーロッパを模した城のような邸宅で、夫人はナタニエル男爵夫人と名乗り、なによりそこにいたショパンは記憶を失い、ヨーロッパ時代に生きた本物のショパンとして夫人と生活をしていた――。
※Etude Op.10-04と繋がっている。
ピアニストである弟、小入羽ショパンが行方不明になった。兄である小入羽怜(コニュウバ・レイ)は、北海道のとある邸宅に弟が囚われていると突き止めた。しかしそこは、中世ヨーロッパを模した城のような邸宅で、夫人はナタニエル男爵夫人と名乗り、なによりそこにいたショパンは記憶を失い、ヨーロッパ時代に生きた本物のショパンとして夫人と生活をしていた――。
※Etude Op.10-04と繋がっている。
神は死に、風はやんだ。
妹は地下に、英雄は陽に、世界はゆるやかに死へ。
二人が出会ったとき、神は命を取り戻しはじめる。二人の追憶の中で。
「ねぇ、もう、愛をおぼえているのは私達だけ……」
リリンキアン→神の妹。基本引きこもり。普段は無気力幼女だが、真の姿は美しい女性。
ノワールイエーガ→神を殺した英雄。その功績を横取りしようとする刺客に、毎日命を狙われる。獣っぽい。
神様→現在ではその真の姿をおぼえているのはリアンとノイエしかいない。風を動かし、愛を祈り、命を生み出した高位なる存在。
温泉で長い湯治逗留。
ないない様に気に入られた五一(ゴイチ)は、温泉宿の人々に一目おかれる存在となる。
ないない様とは少女の座敷わらし。そこに住む姿を一目見ようとしても、最近では滅多に現れない。五一の祖母がそういう家系。
ないない様は、人の願いを叶える事ができるという。しかし、五一の「病を治してくれ」という願いは却下される。
その病は、昔ないない様が、五一の先祖を呪いたい人の願いを叶えてやったものだったのだ。
専業主婦の嫁が、よく夕飯のメニューをメールしてくる。件名は必ず「お疲れ様」「おっつー!」などの労いの言葉で、中身には夕飯のメニューが羅列してある。毎日夕方に届く。
まに内容に「パターンA」とだけ記されたメールが届くが、これは、夕飯全然準備してないから外食しよう、意味である。
さて。
妻 はたまに「なにか炒め」というメニューを送ってくるが、これは冷蔵庫の余り物を全部ぶちこんだ野菜炒めのことだ。それは分かるが、今日のメールには「謎のスープ」と記されていた。俺はまた、冷蔵庫の余り物をぶちこんだ野菜スープなのかと思ったが、予想は見事に裏切られる事となる。