■ 雨あがれ ■
傘がないので学校に閉じ込められたふたりの前に、謎のお姉さんが現れる。雨あがれの儀式をすると帰れるというお姉さんと一緒に輪になって歌うと雨が止み、お姉さんはいなくなっていた、というお話。
傘がないので学校に閉じ込められたふたりの前に、謎のお姉さんが現れる。雨あがれの儀式をすると帰れるというお姉さんと一緒に輪になって歌うと雨が止み、お姉さんはいなくなっていた、というお話。
生きている人間が、故人を偲び思い出す時だけ、自縛霊は出かけることができる。
アラハイさんはいつも忙しい。
毎日誰かがアラハイさんを思い出すから、自縛霊とは思えないほどだ。彼は滅多に、縛られているハズの事故現場にいない。
ある日、私は死んだ。
アラハイさんと同じ場所で。
でも、誰も私のことを思い出してくれない。私は、毎日出かけて楽しそうなアラハイさんへ恨みを重ねていく。
駅にいつも座っているおばあさん。転校したての美里は気になって話をきくと、雨男だった元恋人をずっと待っているという。小学生のみんなと雨を降らせる。と、虹色の雨が降り、老人がひとりきた。美里のおじいちゃんだった。老人はお婆さんに気づかずに美里と駅を立ち去る。
キス・シシリアン、と女は名乗る。
チッ、偽名だろ、と言うと女は微笑み「名前なんてどうだっていいじゃあない」おれの膝にそっと指を這わせた。
「よくないんですよ、ミス・シシリアン。いや、ミセスと呼んだほうがいいかな」今度は女が舌打ちする番だ。
情報は調べてある。本名以外の情報については、あっけなく判明したのだ。
しかし、子供というのは書類上は居ない事になっており、ここニューヨークの裏街ではそんな子供はゴマンといる。
会社のエレベーターの中でしか会わないけれど彼と彼女は相思相愛。しかしお互いに妻と夫がいる。
きっかけは、エレベーターが屋上に着いたとき、二人きりになった事。
「降りないの?」
「どうぞ」
「あなたは?」
「私は結構です」
きくと、このエレベーターが好きで、昼休みは目的もなくずっとエレベーター内にいるという。
電車に乗っているとき、向かい側のひとたちの足の開き具合を毎日手帳につけて観察している人のはなし。あるひ、特徴的な開き方の人を見かけて、なんとなく顔も見て覚えてしまった。しかし、夜に報道があって、その人が殺人犯だという事がわかった。
翌日から1週間ほどビクビクしていたが、同じ人はおらず(同じ開き方の人)、警戒を解く。
しかし、また特徴的な開き方の人をみつけてしまう。今度も顔を覚えてみたら、翌々日の新聞で、その人が事故に遭って死んだらしい記事を見た。
俺の村では、三人に一人ぐらいデルタと呼ばれる力を持った子供が生まれてくる。
Δは、自然界の色々な精霊の生まれ変わりで、言葉を発すれば力を貸してくれる。と、ババアが言っていた。
俺もその中の一人だった。昨日までは。
デルタを正しく使うために、7才になると洗礼を受ける。ババアが、その人の中のデルタを見定め、器に適した呪具をくれる。
でも昨日。
俺が貰ったのは、三角が二つ向き合っている首輪だった。てゆーか、ただのモヨウがついた石。ババアは
「ほとんど零のデルタを使うなんて、なんてガキじゃ」
と俺の尻を蹴飛ばした。
「ウソだ!!」
俺はさっきまでΔを使っていた。ババアの陰謀だ! 俺は、俺は!
「ラゼ。こんなところにいたのか」
「! ……ミト」
気がつくと俺の隣にはミトが立っていた。こいつはババアから
「チカラが大きい」
といわれた奴だ。ミトの足首には金色の蛇が巻きついている。俺と同じ日に生まれた親友。
ミトはにっこり笑った。
「ラゼ、みんなさがしているよ。一緒に帰ろう?」
「よせよ…俺がいたってみんな」
「デルタを持たない子供だっていっぱいいるじゃないか!」
「……でも」
「ね? ラゼ。昨日から何も食べてないでしょ」
ぐー……。
「………」
「………ぷ」
俺の代わりに、俺の腹が答えた。
ひとしきりわらって、俺たちは村に帰った。歩いて。
Δが使えた頃は、風が運んでくれたのに。
冬、ばあちゃんに会うため、俺は雪が積もる田舎のばあちゃん家に行った。
石炭ストーブ、木の囲炉裏、膝にくすんだオレンジの毛布、しわくちゃの顔を向けられて、こんなに老けてたっけ、低くゆるやかに流れるあばの声。雪が。
王道で、ご主人さまとそのメイドさんが二人で暮らしてまったり料理する、という話。
主人公の方はアトランティスという名前で、省略してアトーと呼ばれている。歴史の先生。本名は別にある。
メイドさんの方はイロイさんという名前。漢字とか決めてないけれどとにかくイロイさん。
で。アトランティスが持ってくる食材(地学とか考古学の先生からもらってくる)が毎回おかしいから、アトーが作った料理は、調理法はまともなのにマズい。
イロイさんの方は、料理が下手なので(苦手じゃなくて下手。できるけど下手)食材は普通なんだけど、できあがる料理が不味い、という設定。
彼女との出会いは、小雨の降る殺人現場であった。黄色い立ち入り禁止テープが、まるで運命の糸のようにぼくらの間にまとわりつく。
芦束(あしたば)苑……自分が人を殺したいから犯人の心理が手にとるようにわかってしまうサイコパス探偵。女子高校生。
四十八坂(しとはざか)先輩……アシタバに殺害対象として見られている男子大学生。心理学専攻。
アシタバは執拗に四十八坂を殺そうとするが、実際には殺人は成功せず、なぜか二人で他人の殺人現場に居合わせてしまう。
悪魔バーティーン・ゴルベットは、闇時間に放送されるテレフォンショッピングの名司会人。
今日も値段をふっかけまくった商品を、にこやかに販売する。
テレフォンナンバーは0120−41−0059(よい、あんこく! よい、あんこくです! お電話、お待ちしております!)
リンカネイネの棒を持つ少女・ユンユと、その乗り物ペットであるビリーさんが大活躍したりしなかったりする話。
転生に関わる。棒は実はしゃぶっているおしゃぶり。引っ張ると棒になって出てくるのでちょっと唾液まみれ。
彼女容態を見舞うときだけ、おれの瞳はおかしくなる。
魚が泳ぐ、青い病室。悪化する程に美しく、彼女はひっそりと死期を悟る。
私は近頃、変な夢を見るようになった。誰か知らない男のひとが、私に、何かを手渡すのだ。
そして「人生が終わり」というその時の言葉。私は、これはきっと前世の夢だと思うようになる。
渡されたのが一体なんなのか、私は探し始める。宛名もわからない探し物を。
つまりは、火星ひとりぼっち的な漫画。
大江戸の平和を守る特殊組織のアスカ組。
千里眼の妙堂咲飛鳥(ミョウドウザキ・アスカ)を筆頭に、組の仲間であるトカチ・カツヤ・カエデ。
そして、先の大戦では徳川家でも歯がたたないと言わしめた……という噂の夏目香取(ナツメ・カトリ)が繰り広げるドタバタ劇。
カードを使った魔法使いである主人公。その最終目標は、パスポートカードを手に入れて、天使のリクを天国にかえすこと。
けれど、大好きな海生(かいき)君に魔法使いだとバレたところから、急展開をみせる。
原案は妹。
転校してきた愛坂恋歌(レンカ)はちょっと変。主人公にいきなり「結婚!」と手をのばしてくる。
しかし実際は「血痕!」と指をさしただけであり、主人公とは逐一話が噛みあわないまま深い付き合いになっていく。
まゆみは下校の準備中にうかれていた。きっちゃんの質問には「あたしのサンタさんが帰ってくるの!」と言い、とても嬉しそう。
そんな二人の様子を、男子の高橋が見ている(2P2コマ目)高橋は、まゆみに恋心を抱いている。
「あたしのサンタさん」が誰なのかめっちゃ気になる高橋。
まゆみはそんな事おかまいなしに、下校で歩いている最中にも嬉しそう。スキップしたり、突然歌をうたったり。
実は「サンタさん」とは、海外のNPO団体でフィンランドの子供教育に力を入れている父親のこと。帰国したのである。
安心した高橋だったがストーカーしている事がバレる。勢いで告白。まゆみの答えは?