作品未満。

■ ハカセと長い家とオル ■


■ ハイネックとトモの会 ■

公園でまったりしていた主人公は、ハイネックの服を着た少女に突然 「ハトの会に入りませんか?」 と声をかけられる。 ハトの会……ハイネックとトモの会、の、略。 トモ……ハイネックをこよなく愛する少女。 主人公……たまたまハイネックを着て公園に来たニート。 ハト……公園にたくさんいる。ちなみに作った当初のモデルは仙台の勾当台公園だったが、現在はそんなにハトはいない。 おじさん……ハトのエサを売っているおじさん。これも実際に仙台の公園にいたおじさんがモデルで、エサが乾かしたとうもろこしだったことはよく覚えている。

■ パレット ■

砂漠の国の、魔法使いの名称がパレット。昔々、雨降らしの魔物を退治するため、パレットが晴れの魔法を使ったが、それからずっと晴れ続けている。 子孫のパレットさんは人々から疎まれ、かつて大都市であったこの村の端で細々と暮らしている。 ある日パレットさんの前に軍服に身を包んだ女性がやってくる。雨を降らせてほしいという依頼だった。断ると女性はパレットを罵り帰る。 そんな依頼で簡単に雨を降らせるならとっくにやっているとパレットは思い、今夜も雨降らしのパレットを作っては失敗する。そこを、様子見にきた女性が発見して、パレットへの偏見を改める。 数日後にまたやってきた軍服の女性。今度は部下などを伴わず一人だけで、協力したいと申し出る。パレットさんとともに、色々試したり失敗するうちに、友愛の情が芽生える二人。新しい色をいくつも手に入れた。そして、もしかしたら…あと一色あれば…という地点にまで到達する。 だが期日がやってくる。実は軍服の女性は反逆者で、恩赦を受ける条件が雨を降らせる事だった。しかも、部下をかばっただけで、本人は王様に忠誠を誓う正義感の持ち主。 首に刃物をあてられながら、パレットに、女性同士だけど好きだ!と告げる女性。その胸から、最後の一色が飛び出す。それは恋の色だった。 雨が降り、部下が魔物に変化する。反逆とかは全部ウソ。ただの道化だったのは女性。ご苦労様だったな上司サマ、と魔物が女性を殺そうとする瞬間にパレットがガキィン!と割って入る(服が裂ける)。「私は新しい色を手に入れた…、この名前は、愛の光!」見事に魔物を封じるパレットを作り、天気はまた晴れに戻った。 二人で、人々に水を恵もうと話す。気付けばペロンと胸板があらわになってたパレットさん。実は男性。二人は一緒に暮らしはじめる。新しい色をつくりなから。 エンド。

■ はなでら山 ■

漢字にすると鼻出裸山。知らない人には花寺山だと思われている。 山の地図を最初に描いてから話を作ろうと考えている。天狗伝説が残っていて、山の形状が天狗の顔っぽい。鼻らしきものがでっぱっていて、そこの先端には小さな社がある。

■ 墓場の墓場に墓場さん ■

墓石を扱う店で、田舎の支店へ左遷されてしまった墓場さんをとりまく、死に関するエトセトラ。 田舎は死人が多そうだから、逆に売り込むチャンスかと思いきや閑古鳥。

■ 端岡さんと迷子 ■

端岡さんと出来るだけ喋る。毎日なにかしら端岡さんと喋ることを目的とした研究者。正反対な趣味嗜好なので、新しい発見でも引き出せれば良いかもです。 でも端岡さんに避けられて、追いかけっこしているうちに田舎で迷子。 住民に話しかけて道をきけばいいのに、まず住民が歩いていない。車も走ってない。鳥が道路で遊んでる。

■ 葉桜女と夜勤店員 ■

隅田川沿いのコンビニで夜勤をしている店員。春に夜宴をしてて吐いた女が、今になっても夜樹の下に立っている。幽霊かと思い、店員はこわがる。 だが実際は幽霊ではなく、ちょっと仲良くなる。

■ はしたの金 ■

橋下は金もちの坊っちゃんで、事あるごとに金を巻き上げられている。 仲間内では、懐が傷まない金をどういう嘘で橋下から頂くのかが一種のゲームとして流行っており、集まった金でちょくちょく飲みに出かけては、はした金(洒落な暗喩)を大盤振る舞いするのが通例となっていた。 しかしある日、橋下の父親の会社がとうに倒産していることを仲間の1人が知る。 そう、橋下の懐は既に自転車操業を通り越しており、あとは臓器を売るかマグロ漁船かという所までマイナスとなっていたのである。 仲間たちは有り金を出しあうも、借金額には到底届かず、落胆の色は隠せない。 そんな中、有森が妙案を思い付く。

■ 春の散る家 ■

廃屋である。犬の散歩コースにあるためいつも足早に通りすぎているが、ある日、犬が駆け出し、つられて入った敷地。 私は花びらが玄関に撒かれているのを発見する。 ぞっとしたのは、今、函館は冬だという事実。 扉をノックすると内側に開いた。抗いがたい引力に、私は一歩を。踏み出してしまった。

■ 針の部屋。 ■

馬橋の部屋に泊まりたいときには、部屋代として必ずあるものを持っていく事になっていた。 大学の知り合いと馬橋の部屋に泊まったとき、知り合いは馬橋に紙袋を渡した。中にはサボテンが入っている。 大変奇妙なことに、針の類いであれば何でも良いらしい。最初はソーイングセットなど裁縫針を買っていたが、サボテンの方が安いため、知り合いは馬橋にサボテンを渡していた。 馬橋は、リビングで語らうでもなく、かといって話しかけないでもない、絶妙な距離感を保って皆に接していた。皆、それが心地よいのだ。 つかずはなれず。 いつしか主人公も馬橋の部屋を利用するようになった。 馬橋の仕事はフィギュア造形であった。そのため針がほしいというのは一種の材料費節約だと思っていたが、サボテン……? 主人公は見てしまった。馬橋が、人形に針を仕込んでいることを。 それも、自分の体液で濡らした針を。 主人公はその日から馬橋の部屋へは行かなくなった。

■ ハスラーバトル ■

推理小説。 とある屋敷に閉じ込められ、無理やりその犯人を推理させられる10人。参加しなければ死が待っているという。ただし、このゲームを開始する際、1人必ず仲間をつくらなければならない。つまり5組のグループができあがる。 犯人が仲間になる可能性もあると、最初に、テープレコーダーの謎の声が宣言している。 主人公は、女は騙すかもしれないという予感から小さな少年を仲間に指名する。だが、この少年の頭の回転率がすさまじく、主人公は疑いを覚える。


■ 花を咲かせる屋 ■


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