■ サンクチュアリの少年 ■
悪意をもって砂漠の聖域に侵入した者を殺す門番の少年と、偶然聖域に入ってしまった悪意のない少女のボーイミーツガール的な話。
悪意をもって砂漠の聖域に侵入した者を殺す門番の少年と、偶然聖域に入ってしまった悪意のない少女のボーイミーツガール的な話。
空賊になるため王家を飛び出したヒガシのかわりに国をまとめなければならなくなったニシ。 いろんなトラブルがありつつも、なんとか国をまとめていこうと奮闘する物語。
お姉ちゃんが大好きな桜は中学生。春から高校生になり、別な学校に通うお姉ちゃんに着いて行こうとする。朝はとめたけれど、結局学校で暴れるはた迷惑な妹に、うまく叱れないお姉ちゃん。
カジノ専用の豪華客船では、今宵も見目麗しいディーラーたちが美しい指さばきで客を魅了する。2人の支配人と9人のディーラー。9人はそれぞれ別なテーブルゲームを行っている。奇数がカードテーブル。偶数はカード以外のテーブルゲーム。
1:ウルウ(5ポーカー)2:キンメイ(ファンタン)3:ヤマテ(バカラ)4:オクダ(麻雀)5:イヌカイ(ブラックジャック)6:カイブ(ダイス)7:アイオ(テキサスホールデム)8:ゲンドウ(ルーレット)9:トゾク(ドラゴンポーカー)
ずっと体が冷えるようだった。
飛行機の中で目が覚めてから、私は両手で体をかかえこみ、客室乗務員がこちらに歩いてこないかと薄暗い機内をうかがった。けれど遠くで誰かのいきびが聞こえる以外は、何も動かない。ぶうん、と機内をゆするようにエアコンが作動した。寒い。早く教授に会いたい。苅田が空港まで迎えに来てくれるという。その足で大学へと向かうつもりでいた。
私が採集した錬土はきっとアカハキの研究に役立つ。数年ぶりの夏休みなんてかまわずに、あのヒゲをはやした細く、無骨な指は。そう、アメリカの土をかぎながら、私の中にはずっとあの指があった。こうして寒さにため息をついている間にも、教授は顕微鏡の倍率を細かく調整しているだろう……。
その夜。
飛行機で目が覚めた夜に教授が死んだという事実を。
私は日本についてから知らされることになる。
迎えに来てくれていた苅田が、いつものおちゃらけた様子とはかけ離れた、無言の手を差し出す。荷物のことだと思い当って、私はスーツケースを苅田に渡した。車まで、無言。私は謝った。
「ごめん、苅田くん。具合悪かったの? 無理させちゃった?」
「……センパイ、」
苅田は不安げに視線を漂わせ
「センパイ、取り乱しませんよね?」
「何のこと」
「覚悟して……聞いてください」
駐車場を歩く通行人の視線。私は思わず「ストップ!」と声をあげた。
「苅田くんさ、とりあえず車の中で話そうか? ……悪いニュースなのね?」
それには答えず、苅田は無言で車に荷物をつけ、乗り込み、シートベルトを締め、発進させ、料金を払い、駐車場を出た。大学までは40分あまり。私は勝手にラジオをかけ、少し心の準備をした。悪いニュース……、
博士が作ったサイボーグの「くじら」が巻き起こす騒動話。頭の両側のソーラーパワー装置の制御がうまくいかず、建物を破壊したりする。
廃屋である。犬の散歩コースにあるためいつも足早に通りすぎているが、ある日、犬が駆け出し、つられて入った敷地。
私は花びらが玄関に撒かれているのを発見する。
ぞっとしたのは、今、函館は冬だという事実。
扉をノックすると内側に開いた。抗いがたい引力に、私は一歩を。踏み出してしまった。
サンマのような細いサバと、サバを購入した人(たぶん男)の手だけが出てくる4コマ。
なお、サバは喋る。