作品未満。

■ ネビスの柱 ■

 天使はネビスの柱の中で、眠っている。  僕はその話を、何度も・・・何度も叔父さんに聞かされていた。  ココはとても寒い、寒い、北の端。  こんなトコロに天使が居ようと、僕には関係ないと思っていた。  僕は、浄土真宗だ。  でもある日。  見た。  何を?  天使を。  彼・・・彼女?  まぁ、性別は解らないけれど、見た。  大きな羽は、薄い紫色をしていた。 「叔父さん!」 「あぁ?」  叔父さんは毎日、酒を浴びるほど飲んでいる。そのうち死んじゃうよ。多分。 「僕、見たよ!天使を見たんだ!!」

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