紗天人形綺憚





  @全101話・完結しました!


 長い長いあとがき。
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 紗天人形綺憚・弥彦編は、2012年6月から始まり2016年1月に完結しました。
 ちゃんとした漫画の形式ではなく、1話5Pに凝縮したダイジェスト版だというのに、実に4年半もの歳月がかかりました。
 
 もともと飽きやすい性分で、ホームページでも短編読み切りばかり載せています。長期連載作品を完結できた事は今までありませんでした。
 30話あたりでちょっと入院し、リハビリもつらく一時期はモチベ下がって挫折しかけました……。
 こうして完結できた事はとても嬉しいです。
 僕自身の黒歴史に新たな1ページを刻んだことは確実です。
 
 
 そもそも「紗天人形綺憚」という作品は、2003年に描いた一枚のイラストから始まりました。そのイラストは弥彦やシンカイではなく二人の少年少女。
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 この二人には鳴海果子・赤銅矢鳴海という名前が与えられ、2006年に長編小説「有限プラスシリア」という作品に登場……の、予定が、挫折。
 某投稿サイトに連載していたログは今でも出てきます(完全に黒歴史です。
 
 連載作品に出てくる人物に「鳩羽ヒロム」という少年がいます。
 これは、ホームページの別作品「午前零時の狩人」という小説の主人公・鳩羽ミナトの父親です。
 当初もくろんでいた「別作品での世界観の共有」から、父親・子供の設定が出てきて、更に赤銅矢鳴海の父親はどんな人間なんだろうか……? という妄想から始まったのが、紗天人形綺憚・弥彦編でした。
 
 ただ、名前だけは「弥彦」と決まったものの、具体的な人間像は決定しないまま一年。
 2007年に描いた一枚のイラストが弥彦氏の始まりです。
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 この話は、当初、呪いの人形を売る「リルラドール」という店の店主(名前未定)が、迷い込んできた様々な人間に人形を与え、因果応報の理を(依頼人の身をもって)教える。みたいな、ちょっとダークなお話しでした。
 あ、この店主の名前を赤銅矢弥彦にしよう、と。
 それで、呪いの人形=魔法の媒体という設定にしよう、と。
 
 そして、2006年に某掲示板で作った「森の奥のプリッツ」という雑談スレッド。
 森の奥でバーを営むマスターが、やってくる様々な人間をお酒とともにお相手するという設定のもと始まりました。当初、このバーのマスターの中身は僕自身だったのですが、色々設定を足して行くうち別人になっていき、これがシンカイの原型になりました。
 たまたまアニメ製作企画が終了したので、ゲームを作ろうという運びになり、顔も作成。
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 色彩設定(髪と目の色)が今と違います。普通の人間に仕立て上げたかったのです。
 二人をくっつけたのは全くの偶然で、当初は
 
  ・バー「プリッツ」に弥彦氏がやってきてマスターと世間話をする
  ・バーのマスターは以前「リルラドール」に迷い込んだ依頼人の一人だった
 
 という話の流れだったハズが――…どうしてこうなった(汗。
 
 
 そんなわけで、設定がだんだんふくれあがってきた結果、更に別な作品からも人物を引っ張ってきました。
 店の名前「リルラドール」は、小説「君の瞳を取り戻す為に」の「サテンドゥール」に変更し、その当時のマスターが弥彦氏の父親という事にしよう。
 弥彦氏の姉は、小説「僕のこの命、貴方に捧げます。」で出てきた秋山静美にして、弥彦氏がいる時はまだ結婚してない事にしよう。
 などなど……。
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 その辺りからだんだんブログに設定イラストや番外漫画などをUPするようになり、ついに連載の運びとなったわけです。
 本当に完結できて良かった。
 改めて、読んでいただいた皆様にお礼申し上げます。
 
 どうもありがとうございました!
 
 
 以下おまけ。
 当時ブログにUPしていたダイジェストのプレ版。
 画力に関してのツッコミはなしという事で。
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