■ 夜明け ■

 足音つづいた夜明け
 雲の肩に手を置いたとき

 なぜかなぜか悲しくなって
 少し泣いた頬をぬぐったね

 朝も昼もわからなくても
 ちゃんとここに居るってことを

 証明の庭 惜しくなったね

 声を
 出しても君は還らない

 遠いつらい恋の傷痕を
 消せるものなどもうないのかな

 この夜が醒める
 境目の虹
 とてもキレェで
 抱こうと走ル


 かしげて零した夜明け
 くるりくるり回る人形

 ひやり氷髪をなぞって
 少し腫れた頬を冷やしたね

 どんな瞳していたのかな
 ちゃんと食事たべてるのかな

 残罪の果て 想い巡らし

 指を
 のばして懇願している

 世界全てこうなってもまだ
 願う君を生かしてください

 記憶の中で
 心の中で
 許さなくていい
 抱きしめさせて