ひらひらと
舞い落ちる君のような
すごく
儚かったあの頃の
思い出は遠くに向かってく
その足音雪を踏んだ音よ
道路は氷結に
あの画仙紙に
その奇蹟を歌う ユキ
光は鐘の音を
あの硝子眼の
痛い奥を降り積も
るらるらと
舞い落ちる君のような
とても
儚かったフユの日の
かがり火は遠くにゆれている
このかじかんだ手を放さない
はらはらと
舞い落ちた雪のような
すこし
泣きそうな牡丹の根と
思い出は遠くに向かってく
その足音どうか響かないで