■ ビコーズ ■

 少しだけこの手のひらに
「答え」つかみそこねた朝
 どんなに走ろうとも追いつけない
「君に」口づけもできない

 少しだけ雫のなかに
「罪を」映しかけたあの日
 どんなに叫び続けても届かない
「君を」許したい

 ゆるやかに変化す大地に さぁ
 別れを告げ空に飛び立とう

 雪の真夜中に キラキラ光る
 その美しい 過去を未来を あぁ
 無くしたままの キラキラ光る
 その瞳を
「誰か」に見せないで

 少しだけこの世の中に
「悩み」の種をバラまこう
 どんなに刻み付けても朧げな
「君が」見えてこない

 とめどなく流れる時間に さぁ
 別れを告げ空に飛び立とう

 月の真夜中に キラキラ光る
 その残酷な 裏を表を あぁ
 言えないでいる キラキラ光る
 その言葉を
「誰か」に見せないで

 雪の真夜中に キラキラ光る
 その美しい 過去を未来を あぁ
 無くしたままの キラキラ光る
 その瞳を
「誰か」に見せないで