■ mai zd uru utu si zd uka ■


■ 81 ■ 電信名ヨシドコスモ ■

 ザ
 ザザザ

 こつらヨシドコスモ

 ザ

 宇宙人?
 違うだす、うみんちゅうじんだす。
 私は海の境界に住みんす。

 交流は偶然だすたが、私はベリ××テ…聞き取れず…この偶然を歓迎会だす。
 オシタカ、私たちは迫害されだす。
 バル××ック…聞き取れず…は土民人(人類のことと思われる)り攻撃をしかける気なのだす。
 密告は底に還れりを受け(おそらくは極刑の事)私の名は出さずににげるのだす、オシタカ。

 ザザ
 ザザザ

 こつらヨシドコスモ

 ザザ

 オシタカ
 ベリ××テ

 ザ


■ 82 ■

 こういうじめじめした夜には
 顔のない女が出るらしい

 夜道をひたひた
 つけてくる影

 一度目にふりかえると
 そこにはただの女がいる

 夜道をひたひた
 ついてくる影

 二度目にふりかえると
 その女には目がなくて

 変に思い
 夜道をたったっ
 おいかけてくる影

 三度目にふりかえると
 その女には鼻も眉毛もなくて

 いよいよ
 夜道をだんだん
 はしってくる影

 四度目にふりかえると
 女は鏡をかざして

『お前の顔を見ろおおおおおおおおおおおおおお!』


 俺の顔もないんだ!

 わかったか?


 だから俺によこせえええええええええええええ!!!


■ 83 ■

 えー、トエワの烙印を押された方に
 行政医療機関エルメルラードからの
 ご注意を承っておりマス。

 えー、まずこの烙印が
 完全に消え去るまで50年掛かりマス。
 無理に消そうとすると
 ナノ細菌により体に何らかの異常が
 発生いたしマス。くれぐれも
 お気をつけて。

 えー、次にこの烙印を
 むやみに人々に見せますと
「人が遠巻きになる」
「飲食店・映画がタダになる」
「ヤクザにスカウトされる」
 等の特典がありマス。
 ただし、町からの苦情が相次ぎマスと
 犯罪を犯したというコトで、
 死刑になりマス。

 えー、言ってなかったと思いマスが
 あなた方はもう死んだも同然の
 重い罪を償うのでありまして、
 したがって、くれぐれもこの
 サラファライーア刑務所の名を
 汚さないようにして頂きたいのでございマス。

 では、どうぞ出口デス。
 あなたに幸のあらんことを。


■ 84 ■

 かたくなに閉ざした
  心のトビラ
 自分の姿すら
  見えないカガミ
 記憶だけ無くした
  僕のヒトミを
 のぞきこんでくれた
  キミを守るよ

 赤い 赤い 赤い 花が示す
  僕らのミライ
 時の止まった世界が
  また動き出す朝
 赤い 赤い 赤い 花が揺れる
  カギになるだろう
 絶望の夜 飛び立とう
 キミと 一緒に行こう

 抱きしめたいよ
  透けたこの腕
 わかっているから
  せめてそのナミダ
 受け止めてやるよ
  だから 泣くな

 赤い 赤い 赤い 花がたとえ
  枯れても
 ずっと傍に居るんだと
  誓った 彼岸花
 赤い 赤い 赤い 花が示す
  僕らのミライ
 動き出した物語
  ただ前に進むだけさ


■ 85 ■

 桜の花ちる
 池のほとり
 宵闇は
 いよいよ深く
 五重の塔の
 黒い頂点へと
 NIMDAが
   (小数点6位)


■ 86 ■

 その存在さえも

 世界は
 うるさいな

 どこか

 もうと静かな所へいきたい


■ 87 ■

 春の
    三角

 夏の
    三角

 秋の
    三角

 冬の
    三角

 あっ
     三角
 あっ

      °

   。   。


■ 88 ■

 いつもいつも僕の隣に寝ている
 君の名前をいつも考えている
 夜が過ぎて朝になったとしても
 裏切らずにそばに居てくれる
 いつもいつも僕の隣に寝ている
 君は古ぼけたテディーベア

 かなり 前に 母が 買ってきた
 君の 素敵な 横顔 覚えてる
 いつも 夜に 横に 置いて寝る
 僕は 右向き 癖になった

 いつもいつも僕の隣に寝ている
 君を見るのがとても楽しかったよ
 家に帰りベッドの枕の右に
 裏切らずに君は笑ってる
 いつかいつか別れる日が来るのかも
 不安押しのけて夜を越す

 僕の 家に 来てる 恋人が
 君の すすけた 横顔 キライだと
 言って 僕は 君を 困らせた
 だって 捨てたく なかったもの

 いつもいつも僕の隣に寝ている
 君の名前をそろそろ決めなくちゃ
 選ぶならば君を選ばせてくれ
 裏切らない安心が欲しい
 いつもいつも僕の隣に寝ている
 君の名前は僕の母の名前だよ

 いつもいつも僕の隣に寝ている
 君は古ぼけたテディーベア

 いつかいつか別れる日が来るまでは
 一緒に居てね…?
 君は古ぼけたテディーベア


■ 89 ■

 星は今君にささやいている
 ファンタスティックなメロディーに
 腰をふって応えようではないかっ!

 こんな悲しい結末を君はお望みかい?
 ブルーハワイの海でおぼれる
 アヤしいアベックの夢を見た

 シンジュー色の海岸で
 君と二人の朝日にカンシャ
 ブラックコーヒーたのんでみたら
 ニガくてマズくて飲めやしない

 ラブホだなんて行かないよってば
 ここが二人のベストプレイス

 月は今君を輝らしている
 ロマンディックなムーンシャワーに
 胸をはずませ応えようではないかっ!


■ 90 ■

 泥水を
 蒸発させても完全には消えず

 想いを
 発散させても残滓だけが残り


 消えるには

 なにもかも無関心になること

 霧のように
 あたかも
 消えさるのみ



--Presentation by ko-ka--