■ mai zd uru utu si zd uka ■
■ 251 ■
言ってパラード
君はおそらく殺す
同等の罰というものは火星上には存在せず
25時間後の今日
くるみを割る
花嫁が泣きじゃくって
飛行場の草むらでは
10セント落ちていたというのに
君が見ないからあれらは存在せずに住む
言ってやってパラード
君はおそらくもなにも
見ないで殺す
花束は歌って
公園の砂場には
スコップが秘密裏に濡れているというのに
左手首が消えた
そろそろ殺される
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■ 253 ■
され、
さて、
明日から飛んでみてる
どこにも
カラカ、
カラカ、
猫が飛んでいる
ハラハ、ハラハ
鳥
どうして少年は鳥ではなかったのでしょうか
ヒヒ、
ひい、
ふみよがいつむなしいって
それは
パスカルが外れたとき
猫が飛んでいる
パラハ、
パラ
こぼれてくる
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■ 255 ■
ナイフをひとつ 用意シマス
サァサァひとつ 道化師の声で
恋は 故意に 交錯し
サクリと孵す その行為は恋?
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■ 257 ■
■ 258 ■
■ 259 ■
1609号が発車する寸前に飛び乗って
宇宙からはこの在来線で行こうと決めていたので
キンキンに冷えたヘリウムの欠片を手に
空いている席へ座りました
となりよろしいですか?
あいでうぞ
わぁ私汽車なんて初めてなんですよぉ!
そうでうかそれハそれハ
あなたはどこの星から来たんですか
私は地球
腕も二本しかないし
足も二本しかないの
青いところ
とても深くて
青いところ
星めぐりの歌をうたうと乗客が眠りはじめて
トトンタタン決めていたので
宇宙からはこの在来線で逝こうと決めていたので
窓を開けて飛び降りたのです
とても深くて
黒いところ
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昨日
人が死んだ
おとといも
そうだ
その前も
その前も
最近
夢の中で
僕はそれらを感情も持たずに
ただ
見ている
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