■ mai zd uru utu si zd uka ■
■ 211 ■
ショパンを弾いた
グランドピアノの
弦を
パチンと弾いた
黒髪の男が
野次を飛ばしている
コンクールの
審査員は
煙草で
椅子が限りなく長かった
できれば
散り散りにして
コカ・コーラと一緒に飲みたかった
■ 212 ■
■ 213 ■
そわそわと笑って見せた
粉の薬が ほらほらと言いたげに落ちた
君らの視線が気になる
君らって 哺乳類のことさ 笑ってる
電車の男
電車の女
道行くサンタ
十二月
たまに 犬が立ち止まったりして
飼い主ともども見て
気持ち悪いな 東京は
ジャムのような視線にまとわれて
お珈琲をお飲みにおなろうじゃないか
どうしようもない社交辞令
お美しいですわね
見やる
あの人形に届く視線は
果たして
東京の空気の中ではジャムになる
召し上がられたくないので
視線はそらす
■ 214 ■
汚された半分の空気壜で
美醜に酔う美酒の真似をしている
醤油はしたたり
君の手の中
この世のものではない美しさを
ミリ単位でかざされた
せせら笑って
「少年よ」
と
言おう
「太子の納豆には薄口醤油が合うね」
と
■ 215 ■
死にない鼓動を 切ろうとしない
君は今何色をしてるの
汚濁に流れ もがいた蝶を
すくいあげてもう乾かないColor...
(あなたは良心を得た。しかしその良心とは氷山の一角でしかなくコホリは削るほど側面を反射させる。それが今の色君は今私の前で 何色をしていたのかいつも知らない)
私は人間に興味がある
君は人間には興味なさそうだね
私は人間の肉体構造に興味がある
君は人間のコホロには興味なさそうだね
いつだって私は人間の色に興味がある
「君は他人の色ばかり気にしている。本当に自分に興味がないのは、君の方だ」
逝きたい鼓動を 切ろうとしない
私は今何色をしてるの いつからなの
死にたい鼓動を 切ろうとしない
君は今何色をしてるの
罵声をあびて 裏切られていても
気付かないふりをしている
君は今何色をしてるの
何色でもがくの
モノクロの世界で何色に光るの
(君が昔、つかんだ蝶の羽根を爪でちぎったことがあったね。そしてミズキの葉の上にのせてあげた。それは良心だね、わかるよ。ただ、その指についた燐紛の色だけが思い出せない)
「宇宙人とは色彩感覚が違うんだ、きっとこの色は違う風に見える」
逝きたい鼓動を 切ろうとしない
私は今何色をしてるの
死にたい鼓動を 切ろうとしない
君は今何色をしてるの
何色で私を見るの 興味
何色で君を見てるの 無関心
眼球を失っても私は君の色がわかる きっとその色は違う風に見える
■ 216 ■
1 2 3
1 2 3 1 2 3 5 8 4 5 8 4
1 2 3 1 2 3 4 8 5 4 8 5 ∴
5
8
43234
彼の負の公式はいつでもKで
Nは≠でNになる
彼女の声はいつでもIで
計算すると M−I love
あの窓から見てる少女の瞳に
黒い羊たちがたむろしている
美しいとは言い難い 少女の手首はBのまま
Eのラインを数えながら気休めに微笑する
時々彼の公式について
否定的な意見がMailの音鳴らす
彼女が時々言うのはいつも I
N+Iから導いてゆく
あの窓から見てる少女の髪に
Bのきらめきが波打っている
あの窓から飛び降りても 黒い羊はただ逃げる
Eのラインをなぞりながら気休めに口笛を
3 3 7 3 3 6
5 5 5 5 5 5
3 3 7 3 3 6 8 8 8 8 8 8
Iを取り外したい
もうすく彼女のloveが消える
落ちるspeedは調整不能
彼女が握って離さないn
Iになれないのは彼の方
あの窓には居ない少女の
Blue Eye's Need I lone to Me
もうすぐ彼女が黒くなる
彼の公式はいつでもKill
5 8 3
5 8 3
43234323
8 8 8
7 7 7
6 6 6 Q 31=B の証明
■ 217 ■
3×6=18(青から)
9×7=63(アルカリ性)
銀河の上からひとりぼっち
架空机上のおにごっこ
マスメ を 指にあてつける
カケル は 赤から
紙の切れ味(賛成)
落ちた28的空論存在(アルカリ性)
■ 218 ■
おかたく茶に染まった鳥が
冬の
おそらくは声を
なんとはなしに放った貸しが
ブーメラン状の何かに
変化
いや 変態してゆこうと
ヘラクレスは言う 背中が
痒い
特に肩甲骨のあたりそう そこ
そこ
とは
なめした鼠に染まった川
のような列
のような小学生が通っているのは
そうなのですか
おお
冬の
痛がった凍リが
融けて流れる 声 が
あつかましくも
夢に刻む色 は
■ 219 ■
いよいよもって
契約書にサインを
した
やんでいるとき
共に入るのは 正直 無理だ
そういう意味ぢゃあ ないんだよ
だからそうやって切った暁には
このペンは虹むよ
満を持して
絶待的に落ちるよ
■ 220 ■
マイル.
なぜだか
みな、飛び
君は歩け
ばいい
と、
砂漠でもないのに
足を
さ
ら
砂ではないため
ゆび、は斜め
にかたむく
太陽は
かため、で
見る
君が見えな
いため
に、
マイム.
まねをする、
みな、**ついらくしつくして
君は走れ
汚い
と、
ひとりでもないのに
かげ、は斜め
にかたむ、く
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