■ mai zd uru utu si zd uka ■
■ 111 ■
海ひとつ
水の切望
士色の花
どんなに
Y
銀量草
うつらうつら
素肌縫い
S
屏風よき
箔の押され
弦は舞い
撃つか
しおれた
銀量草
うつかうつか
■ 112 ■
あの日の話には ゼロ弾かれてた
ね
くずれた視線に 息ついたよね
え
ハシラナイあかし
ポッ
ポツ
と
ヌレテタのヒかり
ポッ
ポツ
と
アルマニおかれて
ポッ
ポツ
と
ゼロ弾かれてた
ね
どの子も皆ほら 息ついたよね
え
墜ちてく死線に 手を重ねたう
い
■ 113 ■
Vieux Chateau Certan.
フォーメアロール
組み敷いた
ララ、ララ、ララ
ダリの審理
書いて欲しくないなら
最初から
跪いてお願いしなさい?
ベルベッド
噛み砕いた
夢はどこにもない
CHATEAU 1994
■ 114 ■
しとふれ
甲の体温ゼロ地点より 立ちつつる
あいだは
愚かな文字も 打つ手の痺れも 残る苛立ちも
ひいえ て
また 過ぎて熱は熔ける
ひどいことをした
頼みます この痕を背に 去ってしまうことをどうか――
許してください
■ 115 ■
うたいつくしたホシのつみは
きえないね このまばたきで
かがやきつづける君にしっとする
自分自身にナイフを向けるなら
ねがってくれた
その小さな
カラダだきしめられるはず
セルジヴァ
悟られた雨に流された、君へぶつけたすべての想い
光らなくなってから
もうどれ程の月日がたっただろうか
君の骨は今もロケットで
星の周りをグルリとまわっているね?
とべるんだ。
明日のための吐息
3,3,3,
■ 116 ■
あつかましくも 掃除機のしたで泣いた
15の冬
あつかましくも 掃除機のしたで寝た
16の春
あつかましくも 掃除機を使役した
16の秋
あつかましくも 掃除機に恋をおしつけた
17の夏
掃除機に
あなたの名前をつけた
あつかましすぎる 18の冬だった
■ 117 ■
空模様
雨模様
恋模様
鳥模様
雲模様
雪模様
花模様
朝模様
月模様
虹模様
声模様
星模様
海模様
風模様
歌模様
巡模様
■ 118 ■
君は例の雨を見たことがあるかい
そうだ 八月だったよ
あの暑い乾季
有名な礼拝の声が
カセットテープのノイズとともに
スピーカーから 垂れ 流れ
彼は死んだ
だから 彼の声を録音したテープが 揺れ
いつも
女は孕んだっけ
彼女 いいひとだったよ
全部 君が
全部 殺したおそらくは
君が殺したも同然なんだ
知っていて知らないフリをするから 雨は 降れて
揺れて
触れて
はだしで逃げて
礼拝もせずに耳をふさいだのは
熱い歓喜に
見ていて見ないフリをするから 誰も 嘘だ…
そうだ偽善だったよ
■ 119 ■
すかさず卵を割ったりするんだ。そのあとの静止を見越した顔で。
五月、ゆるやかに笑ったそれが契約だったと誰が知るのだろう。いつのまにかに束縛されて、いつのまにかにそれが平常運営状態と考える思想、もろもろ死にそうだといつ知ったか、誰も知らないに違いない。
すかさず鎖を締めあげて、
悦楽の気絶をさせてくれるんだ。まいったな。
■ 120 ■
私は鳩尾に20粒ほどの弾丸を受けました。
クスリで引き起こされる
電波は来ていますか?
かすりますか? かすりませんか+?
Nの頂点の曲がり角で洗礼を受けました。
あくまで引き起こされる
悪魔は来ていますか?
はりますか? はりませんか+?
私は神経に鋸のギリギリノイズを受けました。
軟膏を塗られている
王様は死んでいますか?
くいますか? くわれませんか+?
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