■ 31 ■
いつもいつも僕の隣に寝ている
君の名前をいつも考えている
夜が過ぎて朝になったとしても
裏切らずにそばに居てくれる
いつもいつも僕の隣に寝ている
君は古ぼけたテディーベア
かなり 前に 母が 買ってきた
君の 素敵な 横顔 覚えてる
いつも 夜に 横に 置いて寝る
僕は 右向き 癖になった
いつもいつも僕の隣に寝ている
君を見るのがとても楽しかったよ
家に帰りベッドの枕の右に
裏切らずに君は笑ってる
いつかいつか別れる日が来るのかも
不安押しのけて夜を越す
僕の 家に 来てる 恋人が
君の すすけた 横顔 キライだと
言って 僕は 君を 困らせた
だって 捨てたく なかったもの
いつもいつも僕の隣に寝ている
君の名前をそろそろ決めなくちゃ
選ぶならば君を選ばせてくれ
裏切らない安心が欲しい
いつもいつも僕の隣に寝ている
君の名前は僕の母の名前だよ
いつもいつも僕の隣に寝ている
君は古ぼけたテディーベア
いつかいつか別れる日が来るまでは
一緒に居てね…?
君は古ぼけたテディーベア
■ 32 ■
星は今君にささやいている
ファンタスティックなメロディーに
腰をふって応えようではないかっ!
こんな悲しい結末を君はお望みかい?
ブルーハワイの海でおぼれる
アヤしいアベックの夢を見た
シンジュー色の海岸で
君と二人の朝日にカンシャ
ブラックコーヒーたのんでみたら
ニガくてマズくて飲めやしない
ラブホだなんて行かないよってば
ここが二人のベストプレイス
月は今君を輝らしている
ロマンディックなムーンシャワーに
胸をはずませ応えようではないかっ!
■ 33 ■
メニーメリー 彼女が
泣きだそうと してる
この空の向こう側
メニーメリー 羊が
鳴きはじめていた
風を切ったのは 大地のためですか
そろそろビルの隙間に
太陽が顔を出す
いつしか心の奥で
新月が揺らぎ出す
Meny,,,忘れたくはない
けれど 忘れてしまいたい
Mery,,, 焦がれていたのは
強く 草を蹴って
高く 飛び上がって
弱く 群れることのない あの夏の出会い
メニーメリー 羊が
鳴きだそうと してる
見つめて黒の 瞳で,,,year
メニーメリー 彼女は
どこにも もう居ない
縦に切ろうと しないから風のよう
メニーメリー 大地が
泣きはじめていた
この空の向こう側
飛び跳ねた 先が
明るいものだと
信じているから 羊は強くなれる
■ 34 ■
さくら さくら
ドコ見て咲くの
愛しい人の 屍踏んで
お前が死ねば良かったのに
さくら さくら
ナニ見て咲くの
悲しいハズの あの月の裏
愛しい人は もぉ三途の瀬
この鐘の音は 他が得ぬ命
手放すものは 我が死ぬ命
さくら さくら
さくら さくら
さくら さくら
ナニ見て散るの
愛しい人に 逢えぬのならば
遺路端に吼えと 塵濡るを
さくら さくら
ドコ見て散るの
死の瀬は何処 この手のなかに
和歌よ誰そと 常ならむ
■ 35 ■
赤く赤く赤く赤く 白い影 紅い月
赤く赤く赤く赤く あなたの 手のひら
赤く赤く赤く赤く 未来を 潰され
サクラの散るころ 願いは 途絶えていく
窓辺から見ゆ 黒き樹海の
遠くカナタヘ 飛び往く鳥は
この世でたった一つの 罪を
償う為 産まれてきたのだろう
時間はながれ 千年過ぎて
どぉして僕は 生きているのだろう
染まった手首 かかげる鼓動
十字架の先 笑う偽善者に
世界を侵した「悪」の存在 花びらは枯れる
血でドロドロの グラスにキスを
醒めてくカラダ とろけてゆく脳
いつか見た影 死神か神か
どちらにしても 「生かされている」の?
聖なる光に怯えながら 手首を切り刻み
僕の叫びは聞き届けられない
「今スグにでも死にたいのに……!」
苦しむ事で償い続ける罪
――ブラッドゥネス ダークネス……
■ 36 ■
コッペリ コッテリ お外の重圧
カッペリ ロッテリ 千年のお庭
タップリ ガッツリ
ローアン メルデイ 死んでしまったね
アーカイ マクノウ どうけしの血ノリ
動かない
カッペリ コットリ ラッテレ ロットリ
コッペリ ラッタン テレテレ ノンデリ
タップリ ガッツリ
ローアン メルデイ 死んでしまったね
アーカイ マクノウ おうさまの血ノリ
動かない 動かない
動かない
.
■ 37 ■
淡く 踊る 千年の国 ひどく廻る 絹のたわみ
影に 沈む 王宮の水 変り果てた 翡翠叫ぶ
広場の龍笑い声続いた毎日 朴林から金色の赤子が産まれる
始皇帝の輪廻を信じた月読み 万里の石崩して祝う農民を
殺してしまった
あふれでる 狂気の 黒い ことよ おぉ
どめどない 狂喜に 王が ねむ る 世
二度までも 凶器の 赤い やじり に
濡れつたう 夾妃の
濡れそぼる 涙が
頬染め 明るい 鳥給う 夢の 奥 の ように
淡く 踊る 千年の国 ひどく廻る 絹のように
影に 沈む 王宮の水 変り果てた 翡翠叫ぶ
あふれでる 狂気の 黒い ことよ おぉ
どめどない 狂喜に 王が ねむ る
二度までも 凶器の 赤い やじり
濡れつたう 夾妃の
死
に
嗚呼 嗚呼 嗚呼亜 亞 嗚呼
嗚呼
阿 蛙唖 嗚呼
■ 38 ■
永遠に歌う神の声
我らの命と この
刻をきざむのはそう
天から舞い降りる太陽の光と
凍える様な白い風
――神の声は高らかに
カラダを突き抜ける
熱い慟哭
我らがドコへ行けばイイのかなど
――道無き道進む
神は知らずに旋律響かせ
――青く青く我沈む
そして助けを借りず脈を打つ鼓動
――そして我は悟るよ
地に足をつけて 息を吸い
空を見上げて生きる
――この大地に根をはり生きよう
たとえ暗黒の時代が来ようとも
相変わらず 風吹き 陽は差し 澄みわたり
――死を呼ぶ御声と愚かなココロよ
紅く飛び散る 血色 美しく
甘く香るこの突き刺す剣の
――月の真夜中に彩る
ゆらぐ様を見上げながら死ぬ
――死を呼ぶ
我らの元離れて逝くは神の
御元祝福するべき彼の
静かな眠り
祈ろう
――歌声
光よ
――来世に
叫べと
――神よ!
■ 39 ■ 十字路 ■
石がひとつ 叫んでいた
時間だけの ラビリンス
走り後から 落ちてった
奏でた衝動 沈んだ涙へ
鳥居の終点 祈るために
塞いだ慟哭 膝の快楽地
ゆれて謡い 溺れていた
あなたが居ないとあなたを捜して
あなたとわめき狂っていた
あなたを憎んであなたをころして
あなたと愛しあいたかった
時間だけの ラビリンス
走り後から 落ちてった
あなたに突きつけあなたに口づけ
あなたと二人世界の果てで
あなたのココロもあなたの身体も
あなたの全テウシナッテク
カタチ辿る 瓦礫の紙魚
かなり暗く 眠っていた
水の土 指の色 何も言わず 笑っていた
神の雪 雁の声 冷えた街 飛び立てない
■ 40 ■
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ふらふらと
いつになく酔いつぶれて
外で
吐き出したチョコレイトの
トロついた上に舞い散ってる
その雪虫のささやきのなかへ
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