■ 11 ■


 見えるよ 恋が
 見えるよ 愛が

 見えるよ未来の あなたの子供

 見えるよ 生が
 見えるよ 死が

 見えるよ未来の あなたの葬儀

 見えるよ 先が
 見えるよ 先が

 見えるよ未来の あなたの来世

 見えるよ 生まれ
 見えるよ 死んで

 見えるよ未来の あなたの輪廻

 見えるよ 永遠
 見えるよ 一瞬

 見えるよ未来の あなたの選択


 見えるよ

■ 12 ■


 D-VaitBite! D-VaitBite! D-VaitBite! C.A.T.G.
  D-VaitBite! D-VaitBite! D-VaitBite! C.A.T.G.

 王は死んで神になり
 お前もいつかは 神になって
 天空の城の陰から
 民衆を眺め 嘲笑うのだろう

 計画は
 暴かれた
 組曲を
 奏でた 道化師の顔歪めて

 磔にした観客どもと 君が待つ約束の丘へ
 革命をさあ始めよう 俺が今から第五神話を穿つ

 D-VaitBite! D-VaitBite! D-VaitBite! C.A.T.G.
  D-VaitBite! D-VaitBite! D-VaitBite! C.A.T.G.

 賢い幼少時代
 自意識の狭間ふれる思春期
 誰もが一度は持った
 危険な思想を この手に集めて

 つま先を
 揃えたら
 拳銃を
 構えて 鮮やかに晴れた空へ

 荒廃した地上に二人立ち むせかえる死臭を纏って
 神話をさあ始めよう  君を抱きしめまぶたにキスを

 新世界の神々が 祝福の雨を連れてくるだろう

 D-VaitBite! D-VaitBite! D-VaitBite! C.A.T.G.
  D-VaitBite! D-VaitBite! D-VaitBite! C.A.T.G.

■ 13 ■


 激しく 染めて
 妖しく 求め
 悲しく 笑い なにもかもを脱ぎ捨てて

 激しく 突いて
 妖しく 喘ぎ
 悲しく 啼けば 飛び立てると信じている

 赤い月の瀬
 海が満ちたね
 青い鳥たち
 散る
 散る

 黒の砂の絵
 空が足りない
 白い箱舟
 散る
 散る

 亡霊たちは ゆらがないで
 幻覚底へ 裸足の爪先を
 二人の恋は 誰にも言わず
 桃源郷へ 散る、散る、満ちる

 激しく 振って
 妖しく 返し
 悲しく 髪を すくった影落ち

 激しく 朽ちる
 妖しく 充ちる
 悲しく 願い 届かない月のように 眠る夜

■ 14 ■


 ちらちらと降る雪の静けさとともに
 行灯の蝋が解けてしまった
 
 もう 帰れないのだろう
 
 そんな気がして
 
 門のすぐ隣に柳がしだれ
 薄青の 首が 映えてた
 どんな罪がなんて誰も聞かない
 ただ一つ 両手 あわせて
 
 この世に 誰も彼も
 死んで良い人など居ない
 
 そう思うのはきっと僕だけで
 
 選ばれた者が裁きを下すときは
 
 白い
 
 死装束が
 
 華と散る
 
 願いは叶わないなんて嘘だと言って
 本当の言葉 聞けない
 舞い落ちるこの雪の 灯を消して
 本当は そんなのわかっていた
 
 この世に 誰も彼も
 悲しむ人など居ない
 
 そう思うのはきっと僕だけで
 
 悲しむ貴方が裁きを下すときは
 
 赤い
 
 死装束が
 
 雪に交じる
 
 あの星とあの雪とあの首の色が
 全部同じと 見えてしまえ
 つた落つるこの涙 誰を想うの?
 本当は 誰も見えてなどいない
 
 もう 帰れないのなら灯を消して

■ 15 ■


 むむ、むるる むむっふふー。
 むむ、むるる むむっふふー。
 むむ、むるる むむっふふー。
 むむ、むるる むむっむっむー。

 腰のカルトロス 一人もどかし
 腰のアントロワ 一人おどかす

 すぐりの あの家に盗みに入って警報ー、あぁー、
 みっつの晩に窓をたたいて 鉄格子はお菓子だよ
 よっつの月はコンペイトウ 腰のカルトロス

 むむ、むるる むむっふふー。
 むむ、むるる むむっふふー。

 秘密の呪文とカカシ 並べたストローヘッド
 愛の言葉なんて 一人忘れてた

 かなりの 確立でチョコの吹雪にあってパンチラさー、あぁー、
 いつつの石を金魚にぶつけて 水槽の中飴じゃねぇ?
 むっつの鍵はハズレすぎな 腰のアントロワ

 どうして王子は来ないんだ 今夜のために何ヶ月も
 練習したよファーストキス ガムも噛んだんだよー、おー、


「もしもし?
 今ねー、棺おけ入ってるんだけど、マジで。
 時間過ぎてんだけど大丈夫?これ聞いたら電話してください」

「もしもし?
 あのさー、紅茶なくなっちゃったんだ、
 珈琲しかもうないけどいい? 自分で淹れらんないんだけど、
 早く来てね!」

「もしもし?
 もうパーティー始まっちゃってるよ。
 早くしないと獣に戻るからさぁ、魔法とける前に来てね」

「もしもし?
 ちょっとこの靴合わないんだけど、靴ずれマジいてぇ。
 今どこ? こっちは今城の柱のとこ」

「もしもし?
 もー、えーっとさ、今夜はいつでもいいから、電話ください」


 木の鼻 縮んだよ自分で食べたー、あぁー、
 ななつの海が嘘だってコト 食べちゃったからわかるんだ
 やっつのナイフ投げすぎて腕 痛くなって泣いたよ

 突然君が白馬に乗って 花束わたす夢なんて
 おかしいくらい笑えてくるよ 濡れたシルクのドレス
 ここのつの鐘もう明日はない 本を閉じてももう来ない

 まるでおとぎ話だね
 腰のカルトロス
 一人アントロワ
 濡れたシルクのドレス
 笑う青い小鳥

 そばに居るのに 涙で気づかない

■ 16 ■


 雪が降る 昼をかぶせた
 もう気が狂い そ う で E
 真夜中と いつわる雲は
 そう新しく白を 纏 わ る U

 はちきれそう

 甘い君は君じゃない

 笑い声響くね冷たいよ O

 心が壊れたの何も雪さえも なにも
 為す術がないから何も雪さえも 叶わない


 朝が来る 靄をかぶせた
 もう燈が暗い よ う に I
 貴女の目 もてあましては
 あの新しい壜を 犯 し た A

 はりさけそう

 とろける耳を咬むたび

 六は融けていく死んだ夢のよう U

 明日が壊れたよ何も雪さえも 愛も
 白濁の窓に何かを掴むまでは 迷わない


 心が壊れたの何も君さえも なにも
 為す術がないから何も雪さえも
 叶わない
 明日が壊れたよ何も夢さえも なにも
 白濁の雪に冷える髪はすり抜け
 愛して R

■ 17 ■


 チチ チチ チ 
 チ チ チチ チ 
 チチ チチ チチ チ チチ キ

 I Need Paranoid,,,,,
 When dying only now,,,,,

 あらんかぎりの


 シシ シ シシシ
 シ シ シシ シシ シ シシ Ra

 今求めてるよ

 Deletion of all,,,,
 Release of all,,,,,,,,,,,,


 もうマリアと名づけてしまおう
 素直になれない僕のマリア

 少しだけ回帰構想

 Iの隙間の
 雪を舐めてるよ


 The gripped one,,,,
 Snow that disappears,,

 ララ 遠くなる 裂けていく
 ラララ ラ ラ ララ ラ

 チチ チチ チ 
 チ チ チチ チ 


 今求めてるよ

■ 18 ■


 白い雪 さよなら口づけたあと
 な んども

 問いかけた キミはどこへ行ったのと


 その日は
 まるで
 世界の終わり
 あの日と
 おなじ
 小指のピンク

 あなたと
 後ろ
 ついてきていた
 あなたが
 どこにも

 居ないよ

 白い雪 ひつじが涙ポトリと
 お とした

 逢いかけた 天国からの幻想


 居ないよ


 白い雪 さよなら口ずさむとき
 そ そいだ

 愛だけが ホンモノだと今でも

 言える よ


             。

■ 19 ■


 ひ だけ全部貝
 だなんだと叫んでい
 く その薄闇は
 奏でられた 偽者

 ゆれふれふれふれ

 ひとつだけの空の 窓から歩く
 落とされかけた 愛を

 ゆれふれふれふれ

 はじをつまめば雨 その口付けで
 燻しられた コアコア

 ゆれふれふれふれ

 あらわれては 消えてく 変わり果てた 煉獄
 ゆれふれふれふれ
 リャマも泣いた 霧守 いつでも少女は 踊

 る から黒い肌
 鈴やなんやら叩け
 ば その足音は
 陽気な神の 偽者

 ゆれふれふれふれ

 かぎりない水上の 薬草を羽織る
 軽やかにうたう 鳥は

 ゆれふれふれふれ

 ふたつめの星跡に 詩を重ねれば
 叫びさす記憶 の波

 ゆれふれふれふれ

 あらわれては 消えてく 変わり果てた 天国
 ゆれふれふれふれ
 きみの葉を左 に見て あの向こうは マチュ・ピ

 チュ 雲の行先
 調べあげたひざも
 と  この雪蟲は
 伝えられぬ 偽者

 ゆれふれふれふれ

 死ぬのは生きるのと
 似
 手を蒸らした 朝のこと

 れはれはれはれ

 生きるのは死ぬのと
 ち
 がうから夜も 明かりを

 れはれはれはれ

 祈り続けた 昼を 壺に閉めて 君のこと
 れはれはれはれ
 時は幾度も 流れてく あの向こうは マチュ・ピ

 チュ
 乾く水晶
 詠いつかれた 朝に
 割れる石を
 鍋にぶつけた 昼に

 れはれはれはれ

 死ぬのは生きるのと
 似
 瑠璃を縫った 夜のこと

 れはれはれはれ

 生きるのは死ぬのと
 ち
 がわないと老婆は言 う

 れはれはれはれ

 擦れてしまう 皮膚に 白い粉をまぶす婆
 れはれはれはれ
 ここは天国の 檻 ここは飛べない マチュ・ピ

 チュ
 涙もなく
 眠りたくない 朝に
 芋を煮れば
 鍋から出した 昼に

「これで終りなのだ」と ゆう

■ 20 ■


 まきまきまきまき巻き戻し
 糸まきまき糸まきまき引いて巻き戻し
 コロコロコロコロ
 まきまきしまきました巻き戻し
 ウソウソウソウソウソウソウソウソウソ
 まきまき戻しまき戻しまきもどうしてあんなヤツと
 グチグチグチグチ
 まきまきまきまき巻き戻し
 糸まきまき糸まきまき引いて巻き戻し
 ツルツルツルツル
 巻き戻しちゃえばいいんだよ赤い糸なんて
 まきまききましたきり巻き戻し
 ザクザクザクザク
 まきまきまきまき愛してる愛してる愛してる愛し

 ザクザクザクザクザクザク
 ザ―――――――――――――――――――――――――――――