■ 1 ■
深遠の奥なんて
ほとんど
塗りつぶしの点が
るふらと舞って
おちていくならその
左胸の
音を
見たのではなく
それは
当たり前のように 白く
響いている
深遠の奥なんて
ほとんど
塗りつぶしの点が
るふらと舞って
おちていくならその
左胸の
音を
見たのではなく
それは
当たり前のように 白く
響いている
彼にはできなかった
胎児の記憶の下では
ステアリン酸が相談していた
鼓動が耳鳴りのように ざわり
それを捨て去ることも
窒息しそうな光を見ることも
彼にはできなかった
暗い中で考えた宇宙についての夢は
あながち間違ってはいなかった
鼓動が一部のように ぐずり
逃げることもままならず
頭からひきずり出された世界を
愛することが
彼にはできなかった
もしボクが明日死ぬのならば
ボクはずうと電車にゆられる
財布の中身を全部切符にして
タタンタタンと電車と旅する
その間中ボクは神に感謝する
他の誰でもなく
さぁ笑って
どこに停まってももぉボクは
一歩をふみ出さずに済むんだ
捕まえてしまった
とりあえず部屋に閉じ込める
君がセキセイインコのような声で泣くからいけない
壁は白い ここは天国のような煉獄で
閉じ込めても
生きていても
死んでいても
世間様はまったく構わない
とりあえず服を剥ぎ取る
君がヴィーナスのようにそむけるからいけない
カンバスは白い ここは天国のような現実で
ベッドの上で激しく喘ぐから
髪をやさしくつかんで
首を手折って
口を寄せて
君が美しすぎるのがいけないんだ
美しすぎると
美しすぎると
壊したくなるだろ
ようやく裸婦画が完成した
目の前にカピカピの人魚が横たわっていたので
上手く捌いて干物にし
公園のホームレスたちに配って回った
ひたったひきたった
どしったそらしった
くるったくぐられた っはっはっはっはは っ
スイカの種のように
きられて死んじゃう ツ プ ,
君は
360
足を回し
ケイデンス
1234560
くだるうだる
暑さの中で
360度
地球
まさしくそれはロケットでした はははっ っ
とんだとんでったよ
昼を数えてください
スイマの種類だけを
きられて死んじゃう プ ツ ,
彼は
490
死と詩と
苦と苦徳を
ドシラソファミ
つんでつんで
暑さの中で
召される
煉獄
不発でしたココロノコリすぎて っははは ぁ
かずある
詩のなかで
どれも
これも
くだらない
かずある
詩のなかで
なぜに
なぜに
キスをする
こどもを
だれも
かれも
詩のなかで
しんだり
じくり
じくり
くさったり
よまれて
詩のそとで
はなして
あれも
これも
はなして
詩のなかで
言い足りないことがいくつもありました
だから僕は詩がきらいですああどうして
何もかも伝わらずに知った気になってる
スイカのようなものですたくさんが水で
その他に種のようなものがまばらに落ち
しゃくって
詩のなかで
しゃくって
美味しいですか? 美味しいわけないか
不味いですかね? 不味くはない味無い
ひろったひきちぎり
どれもこれも死んで
くるったようにうた ったっはっはっはは っ
朝は
360
ひましに
高くなるね
沈むときには
半分の180になって
沈むあとには
しゃくって
たねまで
ぜんぶ
ねえ
きられて死んじゃう プ ツ ,
セルロイドが飛んで
宇宙は
ぜっかくのビーチボールを
う きわにしてしまった
ロシアに破片が降った
数学者である宇宙人は
なんとはなしに
紙媒体を嫌う
少なくとも 衝動は
ヤゴブに足をかけさせるには十分すぎた
集積回路に流れる
Cの終りで
暗算もせずに 巨大な鳥は眠り
また
惜しくも
熱素が逃げるには少なすぎた
膨張は
態度も態度で
古びた杖の先を 真空につけ
燃え
潔く変換を承諾したら 永遠に
熔けることはない
麻酔薬のかわりに錠剤を数種類十粒ほどと あの金色のお酒はお酒という名前じゃあなくてジョニー・ウォーカーというのさ ぐるりと円のギビが入った100円均一ショップのコップに注ぐストレート ロックはないよごめんね5年は長持ちしたよねでもコレで終わり 役割りオワリ カッターナイフはクラクラするよ衝動は抑えているときが一番クラクラするよ だからテエブルに置いたまま眺めているだけだから 錠剤をまぜこぜにして置いたまま眺めているだけだから 恍惚の表情を浮かべていると思うのなら それは衝動でしかないから 雨を 涙だったら 飲み干せないまま夜は過ぎていくしかなくて秒針は動かない
取れたんだ
秒針
腕時計の中でカラカラ鳴っている
ノドが
やけに乾くね
「狂いたい狂いたい狂いたい狂いたい狂いたい狂いたい狂いたい狂いたい狂いたい狂いたい狂いたい狂いたい狂いたい狂いたい狂いたい狂いたい狂いたい狂いたい狂いたい狂いたい狂いたい狂いたい狂いたい狂いたい狂いたい狂いたい狂いたい狂いたい狂いたい狂いたい狂いたい狂いたい狂いたい狂いたい狂いたい狂いたい狂いたい狂いたい狂いたい狂いたい狂いたい狂いたい狂いたい狂いたい狂いたい狂いたい狂いたい狂いたい狂いたい狂いたい狂いたい狂いたい狂いたい狂いたい狂いたい狂いたい狂いたい狂いたい狂いたい狂いたい狂いたい狂いたい狂いたい狂いたい狂いたい狂いたい狂いたい狂いたい狂いたい狂いたい狂いたい狂いたい狂いたい狂いたい狂いたい狂いたい狂いたい狂いたい狂いたい狂いたい狂いたい狂いたい狂いたい狂いたい狂いたい狂いたい狂いたい狂いたい狂いたい狂いたい狂いたい狂いたい狂いたい狂いたい狂いたい狂いたい狂いたい狂いたい狂いたい狂いたい狂いたい狂いたい狂いたい狂いたい狂いたい狂いたい狂いたい狂いたい狂いたい狂いたい狂いたい狂いたい狂いたい狂いたい狂いたい狂いたい狂いたい狂いたい狂いたい狂いたい狂いたい狂いたい狂いたい狂いたい狂いたい狂いたい狂いたい狂いたい狂いたい狂いたい狂いたい狂いたい狂いたい狂いたい狂いたい狂いたい狂いたい狂いたい狂いたい狂いたい狂いたい狂いたい狂いたい狂いたい狂いたい狂いたい狂いたい狂いたい狂いたい狂いたい狂いたい狂いたい狂いたい狂いたい狂いたい狂いたい」
「そんなに言うなら意味なく笑い続ければいいんじゃない?」
「できない」
「どうして?」
「世の中が悲惨な事件ばっかりだから」
「そういうのをチキンっていうのね、病院嫌いなダケでしょ」
罪悪感ごと
飲み込めばいいよ
胸から気持ち
悪くなっていけばいいよ
最終的に泣きそうで
でも泣けない顔になれば いいよ
僕は知っている
君はいつだってそうしてきたんだ
だから今回も心配要らない
瞳を閉じずに
ソフリ と
飲み込めばいいよ
とんでもない!
死は
一円と同じなのに